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手掌多汗症は内視鏡による簡単な手術で治すことが可能です
みなさん 手掌多汗症という言葉を聞いたことがありますか?知らないという方がほとんどだと思います。誰しも、緊張した時は「手に汗を握った」経験があると思います。でもそれが、四六時中、流れるほどに発汗するとしたら・・・想像できますか? 幼い頃からずっと悩み続けていた、あきらめていた手のひらの汗。現在、日本人の200人か300人に1人の割合で存在するそうです。そして、今、簡単な手術(ETS)で治すことができるようになりました。
手掌多汗症の手術
胸の中の背骨の横に長く「交感神経」という細い紐のような白い神経繊維が連なっています。この「交感神経」からの刺激で手のひらや脇の下から汗が出ます。手術ではこの汗を出す命令を発している交感神経を焼き切ってしまいます。 手術は麻酔をして痛みも分からないように、胸の上部・脇の下の2カ所3ミリくらいの穴を開けて肺をしぼませ、細いカメラで中を覗きながら行います。この手術は15分ほどで終わります。麻酔をおこなってから大体30分から1時間くらいで終了します。
手掌多汗症の治療スケジュール
手掌多汗症の手術体験談
女性 20才 学生 午前一番に手術していただきました、この度は大変お世話になりました。先生と看護師さん、病院の方々のお陰で何ごともなく順調に回復しています。 手術翌日、退院後はゆっくりと買い物をして帰宅しました。連日酷暑が続いておりますが大して汗の事も気にならず、手掌の(そして脇の下も)汗はあの日を境に止まっています(笑)。本当に不思議だなぁ・・・と実感しているここ一週間です。さっそく就職活動に取りかかろうと思っています。 それでは酷暑な毎日ですが、先生もお身体御自愛なさってください。
女性 25才 保母術後は、少ししっとりと湿る時もありますが、ほとんどさらさらな状態です。 「先生、手がぬれてるよ。ハンカチあてて、手をつなげばいいね。」と子どもの方が言ってくれたり、スズランテープでポンポンを作るとき、手にくっついて困ったり、ほかの人には何でもないことが、大変で、手の汗がなかったら・・・と、いつも思っていました。 夏に弱く、毎年体重が2、3キロ減ったり、倒れたりするうえ、運動会の練習などで、一日炎天下で過ごすこともあり、手術後の夏を乗り切れるかが心配ですが、今は、思う存分、子ども達と手をつなげることが、とても嬉しいです。
手掌多汗症のよくある質問